歯の治療、口の中の知識

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ほとんどの虫歯治療は取り切れていない?!

みなさんこんにちは!

歯医者さんでよくやる『虫歯治療』

実は再発率が非常に高いです。

 

 

実際に別の医院で数年前に行った治療の再治療を行うことが非常に多いです。

平均で1日3~5人ぐらい虫歯の再治療を行っています。

 

 

なぜこのようなことになるのでしょうか?

 

それは、もともと歯の虫歯をしっかり取り切れていない

もしくは虫歯菌が被せ物や詰め物の隙間から新たに入ってしまったから

ということが一番可能性として高いです。

 

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☝️新たに再発してしまった虫歯

 

再発すると、このようにかなり深い虫歯になることも少なくありません。

 

さらになぜそうなるか?

①拡大視野で虫歯治療を行っていない

②虫歯治療後の修復処置が不適切

 

 ということが考えられます。

 

眼科や脳外科では手術時にマイクロスコープ を使い、心臓外科では拡大鏡(ルーペ)を使って血管を縫合します。

同じように、もしくはそれ以上に細い領域の”歯科”でもそのような拡大装置を使うのが当たり前でなければいけません。

 

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☝️眼科用マイクロスコープ 

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☝️心臓外科用拡大鏡

 

歯科治療は通常の診療に加えて、抜歯やインプラント治療などの手術も多く行います。

私は虫歯治療や歯の神経の治療はマイクロスコープ 

手術では拡大鏡を用いて診療をしています。

 

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☝️マイクロスコープ による歯の神経の治療

 

この状態で虫歯を削ると、見落としが圧倒的に少なくなるのが想像つくと思います。

 

 

虫歯をとった後にはいかに隙間なく詰め物を詰めたり、ぴったりとした被せ物を被せていくかが本当にとても重要です。

そのような『修復処置』が待っています。

実はその修復処置がものすごく重要であるのですが、とても難しいです!

 

これについて次回お話しします!

 

ありがとうございました。

 

歯科医師 舟山