良い歯科医院の選び方②
前回、いい歯科医院の見分け方 の前編として
なぜ保険診療と自費診療に分けられているのか?についてお話しさせてもらいました。
トップで活躍されている歯科医師、正直いまいちな歯科医師、などさまざまな先生方を多く見てきた僕が思う良い歯科医師、歯科医院の見分け方についてお話ししたいと思います。
かなり長くなりました!でもほぼほぼこんな感じです!みなさんが通っている歯科医院と比較してみてください。「あれ?当てはまっちゃってる…」と思った方は連絡下さい。
みなさんの家や職場の近くの信頼できる歯科医院を紹介します。
北海道の方はぜひうちへ!笑
まずは受診する歯科医院を探す時、どのようなところに気をつけて探すかを見ていきましょう!
◉受診前
・ホームページや看板で派手な広告を出していないか
⇨派手な広告を出しているところは悪い噂が多いです。
街でそういう広告を見たら行かない方が無難です。
・年中無休、夜間診療をしていないか
⇨通常歯科医師の学会や勉強会は土日や休診日にあります。勉強していない歯科医師は論外です。
・インプラントの本数などの実績をうたっていないか
⇨これはもう、量より質ということです。
『年間●●本!』とかは気をつけましょう。
・自費診療でも極端に値段が安く設定されていないか
⇨セラミックの被せ物は最低でも5〜10万円前後はします。
・医師の経歴がしっかり記載されており、学会やスタディーグループに属しているかどうか
⇨勉強していない歯科医師は論外です。
・歯科衛生士が常勤しているかどうか
⇨歯科衛生士がいなければ僕ら歯科医師は何もできないと言っても過言ではないです。
歯科衛生士がいないと治療の質が4分の1ぐらいに下がってしまいます。
・マイクロスコープや拡大鏡を使用しているかどうか
⇨裸眼では確実に虫歯は取りきれません。
このような点が重要になります。
全てホームページで確認できます。
値段に関してですが、例えばセラミックの被せ物一本の相場は大体10万円前後のところが多いです。前歯になるともう少し高く設定しているところが多いでしょう。
部分的につめるインレーなどのセラミックでは5~8万円に設定しているところが多いです。
これらの被せ物の種類については下記参照👇
被せ物は僕たち歯科医師が歯をデザインし、型取りを行った後に、その模型やデータを歯科技工士さんにお渡しします。セラミックなどの被せ物を作るのは歯科技工士さんです。
歯科技工士さんに被せ物の作製を依頼する際、技工料と言われる費用が発生します。
その技工料は数ある歯科技工所によって様々です。実際に技術の高い技工士から一般的な技工士まで様々で値段設定も技術力や手間に比例します。
有名なアーティストが描いた絵はものすごい値段が設定されますよね。それと一緒です。
(モナリザは現在8億円ぐらいらしいです。)
僕たち歯科医師や患者さんにとって、技工士さんはアーティストです。
何が言いたいかというと、極端に安い料金設定をしている歯科医院は極端に安い歯科技工所にオーダーしている可能性があるので、出来上がってくる被せ物も、そこそこのものしか出来上がってきません。
次に受診後の条件を見てみましょう.
同じ歯科医院でも先生によってやり方が違う場合もあるので、担当医を変えてもらうというのも一つの方法です。
◉受診後
・患者の訴えを聞いた上で検査に30分以上時間をかけているか
⇨特に歯周病検査をやらない医院も多いです。あのチクチクするやつです。あれは検査の中でも一番重要のものの一つです。
・口頭だけでなく、写真や動画など視覚資料を使って、現在の問題点、治療方針の選択肢の説明があるかどうか(レントゲンや歯の写真、治療中の動画など)
⇨歯のことって言葉だけではわかりにくいですよね?視覚資料があるということはそれだけ見られても良い治療をしているということです。
・常にマイクロスコープ もしくは拡大鏡を使っているかどうか
⇨裸眼じゃ何も見えません。老眼じゃなくても見えません。
・歯科医師、衛生士などが一眼レフで写真をとっているかどうか
⇨写真を撮るということは、他の歯科医師とのディスカッションも行えるということです。よく医療ドラマで手術前のカンファレンスをやっていますよね?1人の歯科医師で治療方針を全て計画するのには限界があります。
・歯ブラシ指導を衛生士だけでなく歯科医師からもされているかどうか
⇨歯が虫歯や歯周病になる原因は歯ブラシ不足です!原因も解決していないのに、治療を進めてもいいことは何一つありません。それをよく衛生士任せにしているところが多いですが、歯科医師からもブラッシングの重要性が説明されるかどうかもすごく重要です。
・歯ブラシ以外にも歯間ブラシやデンタルフロスでの清掃方法を指導されているかどうか
⇨歯ブラシだけでは、全体の半分程度しか汚れが取りきれないと思ってください。
・定期検診で歯科医師にしっかり確認されているかどうか
⇨”口の中を見ているフリ”だけしている歯科医師が非常に多いです!
次は3ヶ月後で!だけではなくてどういう状況なので、3ヶ月開けても大丈夫です。などの説明があるかどうか。歯は毎日使うものなので、数年前の治療の修理ややり直しが必要になることも多いです!
・根の治療や修復物をつける時にラバーダムというゴムのシートをしているかどうか
⇨ラバーダムをするのとしないのでは、クリニック内に飛沫する細菌が90%以上抑えられます。そう、コロナ対策にもなります。
治療の成功率も圧倒的に変わります。このコストや手間をかけない歯科医師は、
汚い公園のベンチでいきなりお腹を切って手術しているようなものです。
⬆️ラバーダム防湿法
主に根の治療やセラミックの詰め物をする時に使用します。
・同じ歯の根の治療を4回以上行われていないか。
⇨根の治療が最先端のアメリカでは、基本一回で治療が終わります。根の治療は少なければ少ないほど細菌の感染にされされるリスクを減らせます。
・麻酔が痛くないか
⇨麻酔は技術で痛くなくできるものです。麻酔が痛い歯科医師は技術が低いし優しくないです!
・一つの治療に約30分程度はかけているかどうか
⇨しっかりと基本通りのことを行おうとすると、どのような治療も大体30分はかかります。極端に短い場合、「あ、この歯科医師はテキトーだな」と思ってください。
以上です!
本当に勉強をして、真剣に患者さんのことを考えている歯科医師は全てやっています。
世の中いい歯科医師が増えて、患者さんもみなさん口の中が健康になってくれればと思います!
良い歯科医院の選び方① 〜保険診療・自費診療の違い〜
みなさんこんにちは。
最近、同級生や知り合いの方から、「いい歯医者紹介して!」との連絡をよく受けるようになりました。
なぜか僕の同級生はみんな口の中の意識が高く、
・ホワイトニングをしたい
・ダイレクトボンディングが上手な先生を紹介して!(ダイレクトボンディングについては下記参照)
https://blog.hatena.ne.jp/funakazu415/funakazublog.hatenablog.com/edit?entry=26006613544921138
・ラバーダムをちゃんとしている歯科医院に行きたい!
・セラミック以外入れたくない!
などと
なかなか知識があり高い要求の方が多いです。
色々とみなさんクリニックのホームページなどを見て調べているみたいですが、なかなか違いが分からず、結局は「歯医者の紹介する歯医者が一番いいだろう」とのことで僕に聞いてきてくれています。
僕は大学病院時代、世界的に活躍されている恩師や先輩方に恵まれていたため、研修医の頃から最先端の知識や治療技術を学ぶことができました。現在もそのような歯科医師の先生方と常に一緒に勉強をさせていただき、知識・技術のアップデートを続けています。
歯科治療には内科や整形外科などとは違い、保険診療と自費診療にしっかり分かれています。
どちらが絶対にいい!ということはないです。
どちらかを選択する患者さんの価値観によって治療の満足度が大きく異なるからです。
では、それぞれどのように違うのでしょうか?
⑴保険診療とは?
国民皆保険制度により日本全国誰でも同じ医療費で治療を受けられるというルール上にあります。また、比較的安く色々な治療を受けられるというメリットがあります。
国のルール上にあるため、できること・できないことの差が出てきて治療の限界があることも事実です。
みなさんよく見るいわゆる”銀歯”。何年ぐらい持つと思われますか?
統計上だと5~8年程度と言われています。
ダメになったらまたやり変えればいいじゃん。そう思われる方もいます。
しかし、一本の歯を3〜4回治療を繰り返すとその歯はほとんどの場合「抜歯」になってしまいます。
⑵自費診療とは?
みなさんホワイトニングや矯正やセラミック、インプラントなどはイメージがつきやすいと思います。
実はそれ以外にも幅広くあり、簡単にいうと
最先端の知識や材料・器材を使い、口腔内を元の状態に回復させる。
または、元の状態よりもより良い状態にすることができる治療のことをいいます。
一本一本の歯の寿命を伸ばし、口の中全体を歯ブラシしやすい環境にし、噛みやすく、見た目も良い。結果長持ちする。
そんなイメージです。
金儲けじゃね?そんなイメージも持たれている方もいるかと思います。
ただ、誤解はしないでください。
歯科の材料や器材はものすごく高価なものが多いです。そのような良い材料を惜しみなく使い、一人一人丁寧に説明し、治療やカウンセリングをするために時間をとって行います。
なので、経営的にどうしても費用が保険診療よりも高くなってしまいます。
僕は自費診療では一人当たり最低でも1時間は確保し、治療に入る前のカウンセリングも色々な視覚資料を使いながら説明しています。
もちろん歯科医師によって治療方針は異なりますし、現在は保険診療主体でやっている先生の方が多いです。
しかし率直にいいますと、常に勉強をし情報収集をし、設備投資をしている歯科医師は自然と自費診療の割合が多くなります。これは自然の摂理です。
みなさんは、もし自分の歯が悪くなってしまった場合、その歯の治療を
常に勉強をし情報をアップデートして良い材料を使い高度な技術を持っている歯科医師に治療をしてもらいたいと思いませんか?
僕が患者ならそう思います。
体の手術を受けることになったらそんなお医者さんにお願いしたいです。
では、そのような歯科医師はどこにいるのか?
どうやっていい歯科医院を見分ければいいのか?
そのことについて数多くの歯科医院を見てきた僕が伝授したいと思います!
ではまた!
虫歯をとったらそれで終わりじゃない!!
みなさんこんにちは!
前回、虫歯治療とはどう言うものか・拡大治療の重要性についてお話ししました。
虫歯を取ってからの『修復処置』がさらに重要になるので今回はそのお話をしていきます。
主に3つの修復方法があります。
①ダイレクトボンディング
②インレー・アンレー修復
③クラウン修復
①のダイレクトボンディング以外は全て型取りを行って、歯科技工士さんによって被せ物を作ってきます。
①ダイレクトボンディングとは
左側に写っている一番奥の歯に注目してみてください。
左が虫歯を取り除いた直後の状態、右がダイレクトボンディングをした状態の写真です。
これは被せているわけではなく、天然の歯の色のプラスティック性の材料を歯の表面に貼り付けて、元の歯の形を再現する手法です。
歯を削る量を最小限にでき、その日1回で処置が終わります。
これがプラスティックの材料です。
粘土のような硬さからジェル状のものまで様々な種類があります。
色や硬さなどを何種類も使い分けて、よりリアルな歯の形を直接口腔内で再現していきます。
②インレー・アンレー修復
上の丸印の中がインレー修復の様子です。
これはあらかじめ歯をデザインし、型取りを行い歯科技工士さんの方でインレーという修復物を製作してもらいます。
これがインレーです。
虫歯の範囲が大きい場合は歯質の量が少なくなるのでダイレクトボンディングだけでは強度的に耐えられません。
その場合はこちらの方が確実に歯と適合させることができます。
このインレーを少し大きくした形のものは『アンレー』と呼ばれます。
作る過程は一緒になります。
③クラウン修復
クラウン修復は、虫歯がさらに大きい場合、または歯の神経の処置をした場合に適応されます。
上図のように、歯を一層小さくデザインしていきます。
その上にクラウンという冠を被せていく修復方法です。
クラウン修復もインレー・アンレーと同じで、私たち歯科医師の技術・歯科技工士さんの技術両方が関係してきます。
ただ歯を削って型取りをするのではなく、被せ物の材質に合わせて歯のデザインを少しずつ変えていき、歯ぐきとの境界部分に型取り材をしっかり流し込むように型取りしていくことで
精度の高い被せ物が出来上がります。
当院では信頼できる技術力の高い歯科技工士さんとお仕事をさせていただき、もちろん私自身日々知識技術の自己研鑽を行なっています。
虫歯処置から修復までの流れ、ご理解いただけたでしょうか?
歯の治療は専門的なところが多く、なかなか一般の方には理解が難しいことが多いのが現状です。
少しでもみなさんの理解が深まるよう今後もブログを定期的に更新していきます。
ありがとうございました!
ほとんどの虫歯治療は取り切れていない?!
みなさんこんにちは!
歯医者さんでよくやる『虫歯治療』
実は再発率が非常に高いです。
実際に別の医院で数年前に行った治療の再治療を行うことが非常に多いです。
平均で1日3~5人ぐらい虫歯の再治療を行っています。
なぜこのようなことになるのでしょうか?
それは、もともと歯の虫歯をしっかり取り切れていないか
もしくは虫歯菌が被せ物や詰め物の隙間から新たに入ってしまったから
ということが一番可能性として高いです。
☝️新たに再発してしまった虫歯
再発すると、このようにかなり深い虫歯になることも少なくありません。
さらになぜそうなるか?
①拡大視野で虫歯治療を行っていない
②虫歯治療後の修復処置が不適切
ということが考えられます。
眼科や脳外科では手術時にマイクロスコープ を使い、心臓外科では拡大鏡(ルーペ)を使って血管を縫合します。
同じように、もしくはそれ以上に細い領域の”歯科”でもそのような拡大装置を使うのが当たり前でなければいけません。
☝️眼科用マイクロスコープ
☝️心臓外科用拡大鏡
歯科治療は通常の診療に加えて、抜歯やインプラント治療などの手術も多く行います。
私は虫歯治療や歯の神経の治療はマイクロスコープ
手術では拡大鏡を用いて診療をしています。
☝️マイクロスコープ による歯の神経の治療
この状態で虫歯を削ると、見落としが圧倒的に少なくなるのが想像つくと思います。
虫歯をとった後にはいかに隙間なく詰め物を詰めたり、ぴったりとした被せ物を被せていくかが本当にとても重要です。
そのような『修復処置』が待っています。
実はその修復処置がものすごく重要であるのですが、とても難しいです!
これについて次回お話しします!
ありがとうございました。
歯も移植できる!?
みなさんこんにちは。
今日は”歯の移植”についてお話ししていきます。
前回もお話ししたように、歯を失った場合
・入れ歯
・ブリッジ
(・何もしない)
の4つの方法があります。(4つ目の「何もしない」はおすすめしません。)
それぞれにメリット・デメリットというものがありますが、ある条件が満たされている時5つ目のオプションがあります。
条件とは、
・親知らずが比較的浅い位置にあること
・重度の歯周病や全身的な病気がないこと
・喫煙者でないこと
これらが満たされているときに、”歯の移植”が可能となります。
普段噛むときに使わない歯である親知らずを一度抜き、歯がない部分に埋め込む処置
です。
これが人工のものであればインプラントとなりますが、
親知らずがある場合人工のものを使わなくても噛めるようになるということです。
この写真で言うと、一番右に写っている歯が親知らずで、それを手前の歯がない部分に持ってきています。
約2週間の固定期間の後に神経の治療をし、しっかり安定した後に被せ物を被せていきます。
左が初診時、右が治療後です。
治療後も歯は安定していて、しっかりと噛めている状態です。
天然の歯には「歯根膜」と言われる歯と骨の間にあるクッション性のある靭帯が存在します。
この「歯根膜」が実はものすごく重要で、歯や顎の骨の成長に関与する細胞がたくさん集まっています。なので、炎症が強く骨が溶けてしまっている場合でも回復してくる可能性があります。
使える状態であればなるべく天然の歯を使うに越したことはありません!
自分には適応できるか?など少しでも気になった方はぜひご相談ください!
顎の骨を作る!! 〜歯科治療最先端〜
みなさんこんにちは。
前回インプラント治療について、お話ししました。
今日は顎の骨が痩せてしまい、歯を残すことやインプラント治療が難しい場合に行う
「骨造成術・歯周組織再生療法」についてお話しします。
まずは2枚のレントゲン写真をご覧ください。
上が健康な方、下が歯周病で骨が溶けてしまっている方です。
歯を支えている骨が少なくなっているのがわかりますか?
よーく見てみてください。
骨がここまで下がっています。
本来であれば歯の頭と根の境目まで骨がなければいけません。
このままだと歯が抜け落ちてしまうので、骨を新しく作る「歯周組織再生療法」が必要になります。
一見正常そうなこの写真
歯茎の中をみてみると…?
骨が少なくなって歯の根がむき出しになっています!
このままだと骨のないところにどんどんばい菌が繁殖し、さらに骨が少なくなっていき、
最終的に歯が抜け落ちてしまいます。
このような歯を保存するために骨移植材と言う材料を用いて、骨を新しく作るの手法が歯周組織再生療法です。
同じようにインプラントを行う部分に骨の量が足りない場合、骨を新しく作ることが骨造成術です。
これはもともと骨が少なくなっているところに骨移植材を用いて骨造成術を行なっている写真です。
両方とも共通するのが
「もともとの健康な状態に回復させるために骨を作っている」
というところです。
しっかりと診査・診断を行えばこのような治療も可能になります。
しかし、医学的にみてどうしても歯の保存が難しい場合もあります。
そのような場合に用いるのが前回も含めてお話しさせてもらったインプラント。
他にはブリッジ、入れ歯などがあります。この辺りはみなさん聞いたこともあると思います。
実はもう一つオススメのオプションがあります。
「歯の移植」です。
肝臓や心臓など、臓器移植など大きな病院では行なっていますよね?
実は歯にも”移植”と言うものがあります!
次回、お楽しみに!
インプラントって何??
みなさんこんにちは!
「インプラント」
最近よく耳にすることも多いし、テレビや雑誌でも取り上げられていることが多いと思います。
良くも悪くも色々な情報が出ており、「インプラント」に対して不安に思う方も多いのではないかと思います。
結論から言いますと、
歯科医師がしっかりと診査・診断し、適切な処置を行い、
患者さんが定期検診の受診を怠らなければ長持ちします!
では、今回はインプラントってどういうものかお話しします。
上図のように、顎の骨にインプラント体と言われるチタン製のネジを入れ込み、アバットメントと言われる土台をつなぎ、歯をかぶせていきます。
これが一般的なインプラント治療です。
インプラントの歴史はなかなか古く、1965年から臨床応用されています。
材料の性質や技術がどんどん進歩し、現在では「補綴主導型」と言われ、
歯の噛み合わせや唇、舌との位置関係を元の健康な状態に再現することを前提に全ての処置が行われています。
家を建てるのと同じです。まず完成予想をシミュレーションして、そこから土地から土台作りをしていきますよね。
メリットとしては、
・天然の歯と同じようにしっかりと噛める
・隣の歯を削ったりする必要がない
しかし
・手術が必要で期間、費用がかかる
・メンテナンスを怠ると悪くなりやすい
と言うようなこともあります。
歯がない部分の骨は年々少なくなっていきます。しかも歯周病で歯を支えている顎の骨が溶けて少なくなっていたりする場合も非常に多いです。
そんな時はインプラントは諦めるしかないのか。。。
と思われるかもしれませんが、実は骨って再生できるのです。
現在の技術で歯は残念ながら再生はできないのですが、
骨は再生させることができます。
この骨を再生させる技術を生かすと、通常だとインプラントができないところにできるようになったり、
骨が溶けてグラグラな歯を残すことも可能です!!
そんな技術があるの?と思う方もいるかもしれません。
あるんです。笑
しっかりとした知識・技術のある歯科医師であれば可能な治療法です。
次回 「顎の骨を作る?!」
お楽しみに!