歯の治療、口の中の知識

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歯も移植できる!?

みなさんこんにちは。

歯科医師舟山です。

 

今日は”歯の移植”についてお話ししていきます。

 

前回もお話ししたように、歯を失った場合

・入れ歯

・ブリッジ

インプラント

(・何もしない)

の4つの方法があります。(4つ目の「何もしない」はおすすめしません。)

 

それぞれにメリット・デメリットというものがありますが、ある条件が満たされている時5つ目のオプションがあります。

 

条件とは、

・親知らずが比較的浅い位置にあること

・重度の歯周病や全身的な病気がないこと

・喫煙者でないこと

 

これらが満たされているときに、”歯の移植”が可能となります。

 

普段噛むときに使わない歯である親知らずを一度抜き、歯がない部分に埋め込む処置

です。

これが人工のものであればインプラントとなりますが、

親知らずがある場合人工のものを使わなくても噛めるようになるということです。

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この写真で言うと、一番右に写っている歯が親知らずで、それを手前の歯がない部分に持ってきています。

約2週間の固定期間の後に神経の治療をし、しっかり安定した後に被せ物を被せていきます。

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左が初診時、右が治療後です。

治療後も歯は安定していて、しっかりと噛めている状態です。

 

 

天然の歯には「歯根膜」と言われる歯と骨の間にあるクッション性のある靭帯が存在します。

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この「歯根膜」が実はものすごく重要で、歯や顎の骨の成長に関与する細胞がたくさん集まっています。なので、炎症が強く骨が溶けてしまっている場合でも回復してくる可能性があります。

使える状態であればなるべく天然の歯を使うに越したことはありません!

 

自分には適応できるか?など少しでも気になった方はぜひご相談ください!